タイ古式マッサージのマニアックな話

タイ古式マッサージとはこんなに奥が深いのです

気楽でいい加減なタイ古式マッサージ

私の習得したタイ古式マッサージは不調や症状改善のために行うものではありません。もし意識することがあるとするならば、どれだけセンや風に触れられるか、です。イメージや想像上の風ではなく、本物の風や深層の風に触れれば、症状改善はやってきます。この「直接的に改善を意識するのではなく間接的にそうなっていく」という概念は「利益は2の次でとにかく好きなことをやりたい」とか「自分の好きを貫けばおのずと結果はついてくる」という考え方に似ていると思います。症状が改善するからこの技法が好きなのではなく、風に触れると面白くて楽しいからやる。するといつの間にか「症状改善」というギフトが降ってきます。もし「このセンは肩こりに効果的なのだろうか?」ということを意識してしまうと、もうその時点でタイ古式ではなくなってしまいます。施術者は長年脳内にプログラミングされている「目的を設定し、達成する」するという意識がなくなるまでタイ古式をやらなければなりませんが、志半ばの時に「あなたは本当にこのタイプのタイ古式でいいのですか?」というお試しや揺さぶりがやってきます。この現象を「はく奪」と師匠は表現していました。例えばタイ古式を誰かにやると最初は調子がよくて好意的な反応がくるのですが、次第に「具合が悪くなった、ユルすぎてつまらない、普通のタイ古式(ストレッチや圧を効かせたタイプ)の方がいい、もっと強めにやって欲しい」などの反応の方が多くなります。そうなると「この技法ではお客様に喜んでもらえない、集客できない」と、別の技法へと切り替えてしまいます。先生は「はく奪はとてもよいもので技がこちらに近づいてきている証拠ですよ」と言うのですが、「お客様に良いリラクゼーションを提供したいのに、気に入っていただけない」とか「これではお代はもらえない」という苦悩や葛藤の中にいる間はその言葉の意味がわかりません。でも、この苦悩や葛藤を経験した私はタイ古式を通して「自分の思いのその先にあるもの」を見ることができました。要するに「本当にずっと気に入ってもらえないままなのか?」を確かめてみるのです。あらゆるご意見やご感想はありますが、翌日もしれ~っとタイ古式をやるのです。やり続けていればいつの日か気に入っていただけるお客様に出会えます。自分が直面している現実を真正面から受け止めず、やり過ごしていくのです。「あら、あまりよくなかったですか?すみません」と、軽くスルーするくらいのいい加減さやしたたかさやずーずーしさがなければこの技は習得できません。タイ古式は柔軟に物事を捉えていく、いけるようになるための自己鍛錬♪ やり続けていると「続けてよかった」と思わせてくれるようなギフトも用意されていて、私はそのギフト狙いで毎回タイ古式をやっています(笑)。もし、ギフトが何もないのだとすれば、自分の思い描くタイ古式ではなかったのでしょう。ちなみにタイ古式はその時々で違うため、思い描くことはできませんし、固定したイメージでとらえることもできません。タイ古式は「自分の思うように活用することはできない」という特徴があります。もしかするとお客様も期待すればするほど、期待したことからどんどん離れていくため「期待外れだった」という結果になってしまいます。でも、タイ古式をやると、何を期待していたのかを忘れてしまうという現象が起こります。タイ古式が見事にお客様の期待を外してくれます。どうせ期待外れなのならば、今後は期待しなくて済みます(笑)。そうなれば私もお客様も気が楽です。風はゆとりや余裕のある場所(部位で言うと関節やバンタ)に近づいてきたり、集まってきますので、気楽でのんきな方ほど風が近づいてきます♪