タイ古式マッサージのマニアックな話

タイ古式マッサージとはこんなに奥が深いのです

タイ古式マッサージの特徴

私の習得したタイ古式マッサージチェンマイスタイルです。私は8年ほど前からタイ古式マッサージをやっていますが、型を増やしたり変えたことは1度もありません。90分、120分、150分、180分、すべて同じ型です。通常タイ古式の技(チェンマイスタイルは主にストレッチです)は200~300あると言われているようですが、私の場合は10~30くらいしか使いません。でもセンは無数にありますので、当然センを伸ばしたり、センの中の風の入口(ツボとは少しニュアンスが違います)より内側へと入っていく技法は使います。腱や筋肉を伸ばすストレッチではなくセンを伸ばすためのストレッチを行います。

タイ古式をやると共感と共鳴が働きます。つまり私にもお客様のお身体の状態がなんとな~くわかります。タイ古式では「心と身体の状態は風の過多や過少が影響を及ぼす」と考えていますので、風が集まっている部分は散らし、少ない部位には風を集めます。型は有効なセンを探すために、センは風の様子を探るためのものです。作業自体はとても地味で単調に見えるかもしれませんが、お客様によって風の性質が違いますので、その風とやりとり(時には会話したり、遊んでみたり)しているとあっという間に時間は過ぎていきます。やればやるほどわかる(そこへ辿り着くためには沢山の「わからない」を越えなければなりませんが)ようになります。型(ストレッチ)はあくまでも風を探すための工程ですので、それ自体が重要な行いにはなりません。もし腱や筋肉のストレッチを意識してしまうと、風の存在に気がつかなくなりますし、センに触れることもできません。よって過去に学び習得した技法は必要ではなくなります。もしくは、今まで築き上げてきた、積み上げてきたスキルや知識を捨ててしまわなければならなくなります。これがタイ古式で言う「はく奪」です。でも、まぁ、この辺りは適当にスルーして構わないのですが、生真面目な方は「自分がよくわかっていないものをわからないままでお客様に提供はできない」と悩んでしまいます。でもタイ古式は意味があるようなないような、受けても受けなくてもどちらでもいいものですから、わからなくていいのです。タイ古式は考察ではなく観察と感覚です。

もしこの文章を先生が読んだら「近からず遠からず」や「そうとも限りませんよ~」と笑うかもしれません。確かにこれは今日の私の気分で書いた文章に過ぎませんし、私の視点から見た、私の主観の入ったタイ古式マッサージの特徴です。風を扱うタイ古式マッサージは吹いては流れ、流れては消えていきます。