タイ古式マッサージのマニアックな話

タイ古式マッサージとはこんなに奥が深いのです

仏教の教えが入ったタイ古式マッサージ②

タイ古式マッサージの「押して引く」という対極の技法で物事を考えてみると、

引き受けたらいずれ解き放たれますし、前向きに諦めると次の希望が湧いてきます。思いを手放したら自由になれます。でも頭で考えているだけではよくわからないし、考えすぎると逆に混乱や迷いが生じてしまうので「押して引く」というシンプルな技法を用いながら、身体を動かし、バンタを活性化させながら、真理を学んでいます。

仏教の教えの入ったタイ古式マッサージ①

生きることで生じる苦しみ

病気の苦しみ

老いの苦しみ

死の苦しみ

お釈迦様は4つの門をくぐり、これらの苦しみを解決しようと修行の旅へ出たと言われていますが、現代を生きる私達にも同様の苦しみや悩みがあります。でもタイ古式をやり始めてからは「苦しみを苦しみと受け止めずに生活していくことも可能なんだな~」ということを少しずつ感じるようになりました。タイ古式をやると上昇したエネルギーが下へと降りていきますので、頭で考えていたことが静止します。自分の考えていたことをいったん忘れ、自分を少し離れた場所より客観視することができるようになります。師匠曰くこの感覚は瞑想の一種で、タイ古式マッサージが持つヨガ的要素のひとつです。タイ古式でエネルギーをスローダウン、トーンダウンさせながら「気楽に生きる」ことを学び実践していくことで、日々をなんとな~くやり過ごしていけるようになりました。

引き寄せを押し離すタイ古式マッサージ

普段の私は「どちらでもいいさ」と気楽なふりをしています(ふりをしているとそうなっていきます)が、「絶対にこれじゃなきゃダメだ!」という強い願望や信念が出た時は、そこへ向かって努力しますし、その方向や可能性を引き寄せようと頑張ります。ただ、引いて寄せるだけではなく、押して離していくことも時には大切だということをタイ古式マッサージより学びました。引いてダメなら押してみて、それでも反応がない場合は次の動作へと移行しながら、ひたすら風がやってくるのを待ちます。タイ古式以外の時でも答えが見つからない時は答えが見えてくるまで待ちます。

タイ古式マッサージは何かを待っている間の気晴らしに最適です。考え事や心配事がある時や、途中経過でモヤモヤしている時などに身体の風通しをよくすると、心も楽になっていきます。待ち時間は何かと何かのつなぎ目で、タイ古式はヨガの一種なのでその何かと何かを繋いでいく役割を果たしてくれます。結果や結論にこだわったり答えを知りたい意識をトーンダウンさせてくれます。そして何よりタイ古式を受けると「早く」という焦りや不安のスピードが減速し、穏やかになります。頭で考えていたことを身体(バンタ)で感じてみると、今までとは違う感覚で物事を捉えることができます。

☆お知らせ☆

もうすぐ東京(国立市になります)でもタイ古式マッサージや占いを再開できる予定です。詳細が決まったらサイトやブログでお知らせします。

自由を知るためのタイ古式マッサージ

自由とは支配や依存のない精神状態のことで、責任が伴う。あらゆるものから自由になる為には自分の考えや行動に責任を持ち、引き受けていけるようになるといいのかもしれない。つまり「責任を負う」覚悟さえあれば大半のことはなんとかなる。

タイ古式の時間は型を使ってセンに触れ風を探す。好きな型でやっていいと言われているが、肩、首コリ、腰痛などに効果的なテクニック等もないので、自分で90分、120分、180分の流れを決めなければならない。なので当然自分の決断と行動が必要となり、その決断や行動を自分で引き受ける(責任を持つ)ようになる。それを繰り返していくことで、決断するチカラ、行動するチカラが身についていく。

実生活でも同じことが言える。

物事は流れに任せるだけでは不十分。いや、自分の意識や思いに流れが発生するため、考えて行動しなければ事態は動ない。

日々の生活の中で自分に課せられた問題に直面した時、自分の価値観や判断基準の中で

これは自由だね

それは自由じゃないね

が感じられるようになるが、例えば自由じゃないと思えるものに対して、世の中を変えることも自分以外の何かを変えることも難しい。けれど、折り合いをつけていくことは可能だ。こだわりを持たず、柔軟な姿勢でいれば引き受けられる範囲内で物事を受け入れていける。タイ古式の技法で押して引いてちょうどいい場所を探しながら風の着地を待つように、自分の決断と行動とそれに伴う物事の流れや周りの意見などを調和させながら様子をみていけるようになる。自分を相手に押しつけすぎず、相手を受け入れ過ぎず、押して引いて陰と陽のちょうどいいバランスを塩梅する。課題や問題によっては時間をかけなければならないこともあり、すぐには解決しない、解決できないケースも多々あるが、物事が動き始めるそのタイミングを気長に待てる自分でさえいれば、急いで解決する必要もなくなる。タイ古式で上昇したエネルギーをトーンダウンさせると、地に足がつき現状に適した決断や行動ができるようになる。

効果的なテクニックやお客様の要望に沿えるかどうかわからない技法なのに、なぜタイ古式をやるのか?

かつてはこのような疑問を抱いていたが、それは違っていた。

タイ古式の技法の中には無限の可能性を秘めた効果的なテクニックが沢山詰まっている。センを引いてふわりと浮く感じ、ニョキニョキとセン(神経)が伸びていく感じ、「ジュッ」より風の門を開くとエネルギーが一点に集まってきて、どんどん内側へと入っていき、身体の外側へと大きく広がっていく。すると心と身体の深い部分から癒しが起こる。身体の軽さと共に心の不安が消え、穏やかになる。純粋な好奇心が風と繋がり、症状改善を含むあらゆる変化が巻き起こるが、症状の改善は単にギフトのひとつでしかない。触れる風、手渡す風、受け取る風、自由へと繋がる風。人の心と身体の神秘へと繋がるセンのその先にあるものがまだまだ知りたい。というワケで私のタイ古式マッサージを知る旅はこれからも続いていく。

 

学んだ記憶のないタイ古式マッサージ

タイ古式マッサージは思考の暴走や心の悩み、身体の症状の改善、緩和のために作られましたが、効果があるかどうかは実際にやってみないとわかりません。私はお客様に寄り添うタイ古式になるよう、習ったことと覚えていることを忠実に再現していますが、実は師匠より何かを教えてもらったり学んだ記憶がありません。授業で使うプリントやテキストを読み返すことはほとんどありませんし、ベーシック、アドバンス、マスターではそれぞれ違う型も学びましたが、正直、型が何の意味を持ち、何の役立つのか、さっぱりわかりませんでした。師匠はいつも「テキストは単なるカタログで大切なことはほとんど書かれていませんから、覚えなくていいですし、授業でやったことは全部忘れて下さい」と言っていました。ここ数年の間にようやく型はセンを捉えるため、風の流れや動きを読むためにあるということに気がつき「そういうことだったのか~」と1人で大興奮。で、現在使っている型はせいぜい10~20パターンくらいです。私の習得したタイ古式マッサージはストレッチや指圧重視ではないため、型は使いません。よって覚える必要がないのです。別の言い方をすると、強い刺激を与えてしまうと風の感覚がつかめなくなるのでストレッチや指圧には頼れません。

型のほとんどないタイ古式の施術は毎回面白い発見の連続で、いい意味で期待を裏切ってくれます。よくわからないまま授業は終わり、よくわからないままタイ古式をやり続けてきましたが、師匠のタイ古式とは違うものになっています。でも「それでいいんですよ~」と師匠は言います。いえ、必然的にオリジナルになっていくそうです。ちなみに師匠は触覚で風を捉えるタイプで私は視覚タイプです。

今後もこのマニアックブログで口伝伝承で受け継がれたお釈迦様のタイ古式マッサージならではの面白さを書いていけるよう、タイ古式の奥深さを追求していこうと思います。